【この勉強法ダメ?】英会話を本で勉強すると失敗する理由
目次
書店には英会話教材の本が並んでいますが、本当に英会話を上達させたいなら本の内容の丸暗記では不十分です。
このページではその理由と英会話を習得するのにおすすめの方法を紹介します。
あなたが学びたいのは英会話?それとも英語?
英語が分からない、英会話が苦手という日本人はとても多いですね。
その多くが「本」での勉強法を選択しています。
私の英会話スクールにも、「本を読んで独学で勉強したけど続かなかった」とか「英文法をマスターしたけど英語を聞いても分からない」という生徒さんがたくさんいます。
まず最初に、ハッキリさせておかなければいけないことがあります。
あなたが学びたいのは英語ですか?
それとも英会話ですか?
論文や小説を英文で読みたいのなら、本を買って「英語」を勉強してください。
でも外国人と話したい、英語を聞いて理解できるようになりたいというのなら「英会話」を勉強するべきです。
英語を聞く&話せるようになりたい人は、本で勉強しないこと!その理由を次で詳しく説明します。
英会話フレーズ集の本がおすすめできない3つの理由
ダメな理由1.日常会話で使えないフレーズが多い
書店に並んでいる英会話フレーズ集の本を見てみてください。
「ぴったりフレーズ3000」とか「ネイティブフレーズ2020」、「リアルな日常表現2900」といった本がズラリと並んでいます。
突然ですが質問です!
あなたはAとBの本、どちらを買いたいと思いますか?
A.定価2,000円 600フレーズ収録
B.定価2,000円 3240フレーズ収録
定価が同じ本なら、「より多くのフレーズが入った本」を買いたいと思うのではないでしょうか?
その方がオトク感がありますよね。
でもこれこそが、英会話フレーズ集の落とし穴!
英会話で本当に使う日常フレーズの数は500前後だと言われています。
3000フレーズなんて覚える必要がないんです。
フレーズの数が多い本は、そのほとんどが覚えなくていいフレーズということ。
私も書店で英会話フレーズ本を読んだことがありますが、ネイティブの私でさえ「へぇ、こんな表現もあるのね」と感じたものです。
例えば、日常会話で四字熟語やことわざを使いますか?
日本のことわざには「なるほど!」と面白いものがたくさんありますが、日常会話には必要ないものがほとんどのはずです。
英会話のフレーズもそれと同じ。
必要のないフレーズをたっぷり収録したフレーズ集は必要ありません。
【Olivia豆情報】
右脳教育でおなじみ七田式では、60パターン600フレーズをマスターすれば日常会話レベルなら誰でも英会話できると断言しています。私もその通りだな、と思いますね。
ダメな理由2.英会話フレーズ集では英語を聞く力が育たない
本で英会話を勉強しても、英語が聞けるようになりません。
目で見る英文と、耳で聞く英文では全く違うからです。
特に日本人の大人世代は、英語を耳で聞く教育を受けていません。
アルファベットを紙に書いて、英語の文章を丸暗記して、テストには英文を書く・・・そのような勉強方法が中心ではなかったですか?
英語を耳で聞いて理解するという授業は、ほんの少しだったはずです。40代以降の世代だとリスニングそのものがなかったかもしれませんね。
英語は学生時代に習っているから・・・という人は多いのですが、あなたが習ったのは「書く」英語です。
だからどれだけ覚えても、実際に英語を聞くとチンプンカンプン。
どうしても英会話フレーズ集の本で英語を勉強したいなら、CDつきの本を選んでください。少しは英会話が聞けるようになるかもしれません。
ダメな理由3.英会話フレーズ集で覚えるのは一方的な英会話
英会話フレーズ集に登場するのは、一方的な英会話。
自分がどうやって英語で話しかけるか、というものばかりです。
例えば「今日デート」だと英語で使えたいときのフレーズは・・・と本を調べるとします。
英会話フレーズ集にはこのように掲載されていました。
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あなたがI’m going outtoday.と言って、相手が英語で返事をした後のことを考えてみましょう。
「I’m jealous! What is he like?」
と言われて返事をできますか?
英会話フレーズ集の本を覚えるだけでは、「一方的」な英会話です。
フレーズを1つずつ覚えても、会話は成り立ちません。
英会話を楽しむためには、会話の流れをイメージして練習しておくこと。こう言ったら、こう返事が来る。そうしたら、こう答える・・・ある程度のパターンを覚えておくと便利です。
残念ながら英会話フレーズ集の本では、会話の流れは身につきません。
英語で会話を楽しみたいなら、英会話パターンが身につく英語教材を試す方がいいでしょう。
英会話の勉強で一番最初にすべきは「聞く」こと
英語の勉強=本だというのは、何となくイメージがつきますね。
では英会話の勉強では、何をすればいいのでしょうか。
まず一番最初にするべきことは「英語を聞く」こと。
英語を勉強する中で、一番簡単なのが聞くことだからです。
出典ジョジョの奇妙な冒険
「何言ってんだ!?」と思った方が多いかもしれませんね。
英語が出来ないと思い込んでいる日本人の多くは、一番簡単なのが「書くこと」だと勘違いしています。
これこそが英会話ができない原因!だって書くことは一番難しいのですから。
赤ちゃんをイメージしてください。
日本語を知らない生まれたばかりの赤ちゃんは、どうやって言葉を話せるようになるでしょうか。
最初から字を書いて日本語を覚えますか?
違いますよね。
お父さんやお母さんの言葉を「耳で聞いて」日本語を覚えるんです。
英会話を覚えるときも、それと同じです。
英語を知らない人はまず、英語を「耳で聞く」ことから始めてください。
もしあなたが「英語を聞いても分からない」と思うなら、聞いている英語が早すぎるのが原因です。
有名な某英語教材は「高速リスニング」を勧めているようですが、英語初心者に高速リスニングは無意味です。
だって、赤ちゃんに早口で話しかける人はいないでしょう。お父さんやお母さんは、赤ちゃんにゆっくり優しく話しかけるはずです。
だからスピークナチュラルのような「スロー(ゆっくり)リスニングの英会話教材」を選ぶことをおすすめします。
英会話の勉強Q&A
Q.英会話を覚えるとき、本に書いてある文法は勉強しなくていいの?
A.目的によっては本も必要です
海外旅行で英語を話したい、外国人の友達が欲しいという人なら本は必要ないでしょう。先ほどご紹介したスピークナチュラルなどの英会話教材で充分です。
でも、ビジネスマンは例外です。
仕事で英会話を使うという場合は、ビジネス向けの英会話フレーズを勉強しておく必要があります。英会話教材で学べるのは日常使いするフレーズがほとんどだからです。
英語には敬語という概念はありませんが、丁寧な英会話表現はビジネスシーンに欠かせません。
まとめると、海外旅行レベルの英会話の勉強に本は必要ないです。でもビジネス用英会話を勉強するなら、本も用意しておくことをおすすめします。
Q.学生時代の参考書や本は使えないの?辞書は?
A.持っていて損なし
初心者用の英会話教材では、教材に出てくる単語や熟語の意味・簡単な文法について日本語で書いてあります。
だからスピークナチュラルのような英会話教材を買うのなら、参考書や辞書は必要ないです。
ただし「30日間英語脳育成プログラム」のような中級レベル向けの英会話教材では、参考書が必須。英文法で分からない部分があれば、本で調べて理解しておくといいでしょう。
Q.英会話の勉強でまず最初にすべきことは?何を用意すればいい?
A.まずはCDを聞くこと!そしてマネして言ってみましょう
英会話を学ぶうえで最初にすべきは、CDの英語を聞くことです。最初は完ぺきに聞けなくてもいいから、聞こえたままマネして言ってみてください。
「聞く→言う」のサイクルは、脳に良い刺激を与えます!英語をずーっと聞き続けたり、ずーっと言い続けるよりも効果的です。
Q.英会話は何歳までに始めるべき?
出典ジョジョの奇妙な冒険56巻
A.何歳でも大丈夫です。
※大好きなジョジョのワンシーンに代弁してもらいました
あなたが今高校生でも、20歳でも、30歳でも、40歳でもそれ以上でも、英会話を始めるのには遅くありません。海外に住む孫と話すために、60歳を超えて英会話を勉強するアクティブな方も大勢います。
ただし英会話教材は慎重に。
英語に接していない期間が長ければ長いほど、英語の知識が薄れています。
「学生の時に英語が得意だったから」が通用するのは、卒業してから5年以内まで。もう5年以上英語に触れていないなら、超初心者レベルの英会話教材から始めるべきです。
一番簡単な英会話教材をお探しなら、スピークナチュラルがあなたを助けてくれるはず。
英会話を始めるのに遅い、早いはありません。
でも「英会話をやりたい!」と思った今が、英会話のはじめ時です。「やりたい」という気持ちがあれば、英会話の上達は早いですよ!
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