【何点いる?】仕事に活かせるTOEICのスコアは?ホントに必要なの?
目次
最近、TOEICスコアを重視する企業が増えていますね。
うちの人事部も、「新入社員の採用は、今年からTOEICスコア650点以上」なんて言ってました。
でも、そもそもTOEICとは何なのか。
英語検定と何が違うのか、よく分からないという人は多いのではないでしょうか。
このページでは、どうしてTOEICのスコアが仕事で重要視されているのかを解説していきます。
私が入社した時はTOEICスコアなんて必要なかったのになぁ。
TOEICとは?なぜ受ける人が多いのか?
TOEICが実施されたのは1979年のこと。
英語圏ではない国々の、世界共通テストがTOEICです。
世界共通のテストだから、世界中どこに行ってもTOEICの点数が使えるというわけ。
TOEICというのは、英語でどれだけコミュニケーションが取れるのかを点数で評価するためのテストです。
世界共通テストだから、海外出張や海外赴任がある人には必須。
一般職の仕事でも、将来を見据えてTOEICテストを受ける人は増えていますね。
一昔前までは、TOEICではなくて「英語検定」が主流でした。
でもこれは、世界共通ではなく日本独自のテストです。
だから外国で「私は英語検定1級なんです!」と自慢したところで、「だから?それってすごいの?TOEICでいうと何点?」と言われてしまうのがオチでしょうね。
▼英語検定とTOEICテスト点数目安▼
http://www.iibc-global.org/library/redirect_only/library/toeic_data/toeic/pdf/data/DAA.pdf
何が違う?TOEICスコアごとの英語力
ネットで英語について調べていると、「TOEIC840点の私が・・・」とか「TOEIC400点台から200点UPした!」なんて書いてあることがありますね。
800点台や900点台というのは凄い人達みたいだけど、何がどう凄いのでしょうか?
そこでTOEICのスコアごとの英語力について簡単にまとめました。
TOEICスコア目標の参考になれば幸いです!
TOEICスコア600以下
英語検定3級~準2級レベル相当です。
簡単な英文を聞いてそれに答える事ができる、もしくは相手に簡単な英語の質問ができるレベルです。
英会話を取得したいなら、最低限このレベルはクリアしておくべき。
ちなみに、採用時にTOEICスコアを参考にしている企業の平均スコアは625点。
履歴書にTOEICスコアをかくなら、600点を超えてからの方が良いでしょう。
TOEIC430点、なんて書いたら逆効果かも。
TOEICスコア600~800
英語検定準2級~準1級レベル相当です
ネイティブの早い英語の聞き取りは難しくても、ゆっくり話してもらえば内容がほぼ理解できるレベルです。
仕事では日常業務のほとんどが英語でやり取りできます。
ちなみに外国人のクライアントと接する機会が多い仕事は、TOEICスコア700~730以上が最低ライン。
海外出張や海外赴任の可能性があるなら、これくらいの点数は欲しいところですね。
TOEICスコア800~900
英語検定準1級~1級レベル相当です
ネットでTOEICスコアを公開している人が多いのが、このあたりですね。
英単語数は、8,000~9,000語が目安となります。
TOEICスコア800以上あれば、ネイティブスピーカーと簡単な意見交換ができるレベルです。
英語の打ち合わせもできますから、TOEIC800点あれば海外赴任もまず心配いらないでしょう。
TOEICスコア900以上
英語検定1級レベル
ネイティブスピーカーと複雑な意見交換ができたり、専門用語を使いこなせるレベルです。
このレベルであれば、日常会話からビジネスシーンまで基本的に「困る」ということはないでしょう。
ここまで必要かどうかは仕事や立場によりますが、TOEICの最終目標地点ですね。
あなたがTOEICで目指しているところは何なのか?
ネット上ではTOEICの点数を自慢(披露?)している人が多いようですが、TOEICの点数は高ければ高いというものではありません。
だって仕事によって、求められる英会話レベルは違うでしょう?
「自分はなぜTOEICを受けるのか」考えてみて下さい。
例えば、簡単な英語のやりとりが出来ればいいならTOEIC600~800点あれば十分。
あなたの貴重な睡眠時間や趣味の時間をザクザク削ってまで、900点以上のスコアを目指す必要はありません。
逆に海外赴任の可能性がある、外国人クライアントと対等に交渉したいという人は、TOEIC800~900点以上を目指したいところ。
TOEICは世界共通テストなので、世界中どこに行っても「あなたの英語力を証明」してくれます。
繰り返しになりますが、まずはあなたがTOEICを受ける目的をハッキリさせることが大切です。
会社に言われたから?
就職や転職の為?
目的によって目指す点数は違ってきますよ。
TOEICの勉強を効率的に進めるためにも、まずは目標設定です!
ライティングより〇〇が重要!?TOEICで必要な事
今の30代以降の世代は、学校で英語を「書いて覚えるもの」と習ってきました。
20代以降も、リスニングはオマケ程度。
テストで良い点数を取り、良い大学に入るためには「英語を読んで書く力」が必要でした。
でも今は、時代が違います。
仕事で英語を学ぶ目的は何だと思いますか?
一人でブツブツ英文の書類を読むため?英語で報告書をかくため?
いいえ。違います。
そんなものは、これから先、AIなどのロボットがスラスラ~と片づける時代がやってくるでしょう。
TOEICスコアを必要とする企業で求められるのは、英語のコミュニケーション能力です。
そのために、話す力(スピーキング)と聞く力(リスニング)の2つが求められます。
▼TOEICでもこの2つを重要視する傾向!▼
http://www.iibc-global.org/library/redirect_only/library/toeic_data/toeic/pdf/data/katsuyo_2013.pdf
これからTOEICの勉強を始めるというのであれば、ぜひネイティブの英語と触れ合う時間を持ってください。
安いオンライン英会話でTOEIC対策している方もいますが、彼らは非ネイティブが中心。
訛りの強い英語は、ビジネスにおいて「足かせ」になる可能性があります。
特に一流企業で働く人なら、なおさらです。
なぜならあなたが相手にするのは、あなたとおなじく一流の人達。
訛りの無いスマートな英語を話します。
ネイティブと非ネイティブで、標準語と大阪弁くらいの差があると思って下さい。
あなたはなら、これから日本語を覚える外国人に訛りの強い方言を教えますか?
教えませんよね。
英語もそれと同じです。
TOEICで上の点数を狙うレベルの人であれば、ネイティブのスマートな英語を身に付けてみてはいかがでしょうか。
綺麗な英語は、あなたの強力な武器になるはずです。